土屋ホームでお寺を建ててみた(案)

岩見沢市にある曹洞宗孝禅寺のウェブ、インターネット寺院の孝禅寺別院随縁庵を、本物のお寺として建てたいと思いその過程を記録しております。また(案)ですし、本当に建てられるかはわかりません。お寺と納骨堂を兼ねて、皆さんに必要とされるお寺を目指して邁進しております。

阿亀(おかめ)のはなし

今日はおかめとひょっとこのおはなし。

縁起が良いものとして扱われることの多いおかめとひょっとこ。

多くの説があるようですがおかめについては日本神話に登場する「天宇受売(アマウズメ)」という日本最古の踊り子が起源だとされているようです。

納骨堂との関係は?

実は納骨堂というよりは仏教と建築にとても深い因縁があるということ。

 

今から750年ほど昔。

高次という腕のいい棟梁とその妻阿亀(おかめ)が住んでいました。

高次は当時の名僧であった義空上人(奥州藤原秀衡の孫)の依頼により千本釈迦堂の本堂を建てることになりました。

ところが順調に工事を進めていった高次は重大な失敗をしてしまします。

寄進されたとても大事な4本の柱のうち1本を寸法を間違えて誤って短く切り落としてしまったのです。

短く切ってしまっては元に戻すことは難しい。

東奔西走して代わりになる木を探しましたがみつかりません。

その様子を見ていた阿亀はなんとか助けようと昼夜祈りを捧げました。

するとある日、仏様のお告げを授かり「すべての柱を短く切りそろえ、枡組(ますくみ)をつけて補ったらどうか」と助言をしました。

その助言を受けて高次は見事に上棟式をむかえることができました。

しかし本来ならば一緒に喜んでくれるはずの阿亀は自ら命を断ちこの世にはいません。

「高次の成功のためならば命は惜しまない」と誓いを立てていたから、または

「専門家でもない自分の提案で大任を果たしたことが世間に知ては夫の恥」、そのような思いからとも言われています。

高次は阿亀の冥福を祈っておかめ塚と建てたそうです。

それ以来、上棟式の御幣におかめをつける習慣が出来上がったそうです。

 

しかしこれは北海道ではどうなんでしょう?

少なくとも私は知りませんでしたし、御幣におかめをつけているものはみたことがありません。

皆さんの地域ではどうでしょうか??

今でも千本釈迦堂大報恩寺には阿亀が祀られ、縁結び、夫婦円満、子授けのご利益があるそうです。